「祭の男」宮田宣也のブログ/明日がもっとスキになる

今,守るべき,つなぐべきこころって何だろう。祭の男,宮田宣也の祭ライフと,祭哲学について。

全国の祭り仲間で飲み明かしたい〜祭りの未来は「みんなで」考えよう〜

日本には,全国どこへ行っても祭りがあります。 幸運にも,様々な地域にご縁を頂き,たくさんの熱い祭りの魂を感じています。 そして,共に各地の神輿を担ぎ,祭りを成功させた事は最高の時です。 そんな祭りを軸にした魂の交流をいつか,してみたいものです…

"I protect my island, so you protect your island"クロアチアの海で出会ったブルーノがくれた言葉

今年の6月,ベルリンとフランスでの神輿渡御を終えた後,スロベニアを訪れました。 そしてスロベニアの隣,クロアチアへも。 そこで出会った船乗りのブルーノ。 彼はガハハと笑いながら僕の目を見て大切な言葉をくれたのです。 ・ブルーノとの出会い 僕をク…

祭を愛する人に「祭行きたい」って言わないで

一年に一度のお祭り。 僕お祭りが好きなので,もちろん外へ行ってもお祭の事について聞かれます。 「行ってみたい!」 「お神輿担いでみたい!」 と言ってくれるので,日にちが近づくと連絡するのですが,その後とても悲しくなる事が多いので最近はあまりし…

都会ではお神輿は「地元の人しか担げない」んじゃなくて「地元の人は担げない」事を知っていましたか?

お祭りの華であるお神輿。 「地元の人しか担げない」と言うイメージがありますよね。 しかし実は,祭りの当日,「地元の人は担げない」と言う事がよくあります。 氏神様が乗ったお神輿を,氏子の人が担いでゆく。 それが本来の形ならば,少し意外かもしれま…

「お神輿担いだってちっとも楽しくない!」を知ることから始めよう

お祭りって楽しいですよね!僕はお神輿担ぐのが大好きです。 しかし,地域の祭りを再生しようとするならば,神輿担いだってちっとも「楽しくない」事を認識する事が最初のステップだと考えます。 それは,どう言う事なのか。考察してみましょう。 ・お祭り=…

あなたのステージとワクワクの相関性〜とびっきりの感動はどこに〜

今年はお祭りを通じてヨーロッパに再度訪問することが出来たり,先日はテレビの収録で有名芸能人と,スタジオでお神輿を担いだり,来月には1300年という節目のお祭りで奈良のお神輿を担がせていただいたりします。 僕はあくまで愚直に祭りを続け,神輿を担ぎ…

「伝統とは確信の連続である」の意味を祭りから捉えてみる

僕の故郷の例大祭が先日9月24日の日曜日に終わりました。 じいさんが作ったお神輿は,一年に一度,9月の第四日曜日にしか上がりません。 お神輿はとても楽しくて,たくさんの仲間たちが集まって,本当に豊かな時間です。 でも,一年に一度しかお神輿を上げる…

あなたが一番好きなお祭り何ですか?という質問にあなたは何と答えますか?

全国各地,たくさんのご縁を頂き,様々な祭礼に参加していますと,よくこんなことを聞かれます。 「一番好きなお祭りは何ですか?」 さて,この質問に何と答えるでしょうか? 全国を巡ると素晴らしいお祭りはたくさんあります。 青森のねぶた,秋田竿燈,江…

縁日という言葉から縁について考える

【縁日】神仏と現世に何か縁があるとされる日。その日に参詣(さんけい)すると、ふだんにまさる御利益(ごりやく)があるとされ、祭礼、供養が行われる。 縁日,という言葉から,露天商が集まって,魅力的な匂いを漂わせながら露天独特の魅力的な食べ物を売…

ベルリン神輿渡御を終えて〜日本文化はファッションじゃない。伝えるべきは形じゃない〜

2016年5月15日。 ベルリン,カルナヴァールデアクルトゥーレンで,史上初の神輿が上がった。 たくさんの想いが交錯し,波となりうねりとなり当日を迎えた。 海外で神輿を上げる意味とは。 僕は明確に日本文化,とりわけ祭りに危機感を持っている。 祭りを愛…

ベルリンに神輿が上がる日

明日,ベルリンに神輿が上がる。 今日のうちに,今の気持ちを書いておこうと思う。 思えば,まさか海外で神輿が上がるなんて思っても見なかった。 神輿が海を越えた,2年前。 南フランスで神輿を上げた。 今,僕はベルリンにいる。 じいさんの神輿と共に。 …

神輿を担いでいる時,人はみなフラットになれるんです

「担ぎ上げる」という言葉がある。 一般的に,日本のお祭りで神輿が出る場合,「御霊入れ」という行事があり神様を乗せる。 そして複数人によって担ぎ上げられる。 少しそれを視覚的にどういう意味があるのか考察してみる。 神様と人との上下関係について 神…

鳥居の前で一礼しないってダサいと思わない?〜神輿をベルリンへROADTOBERLIN②〜

街を歩いている時,鳥居の前で一礼する人の姿を見たことがありますか? そしてあなたは,鳥居の前で一礼したりしていますか? その理由について,考えてみる。 鳥居,とは まず,鳥居とは何か。 鳥居は,門である。入り口。 神社は「結界」により神域が囲ま…

伝えるべき日本の風景〜神輿をベルリンへROAD TO BERLIN①〜

先日,昨年に引き続きバンコクで神輿渡御を行った。 バンコクでの神輿渡御は,文化やこころの伝達に重きを置いた。 神輿を担ぐ楽しさ,連帯感,高揚感。 形や技術にこだわらない純粋な神輿の機能を引き出そうとした。 今年,5/15。 もう一度,海外へ行く。 …

バンコクへみこしを通じて伝えたいこと〜集団エクスタシー〜

2016年2月12日〜14日。 バンコクで2回目のみこしが上がった。 「みこしって何だろう。」 その答えを探っている。 宗像大社の神主が僕に与えてくれた言葉の意味を探しに。 ・バンコクへ到着 11日,スワンナプーム空港。 飛行機を降りると,日本では忘れかけて…