「祭の男」宮田宣也のブログ/明日がもっとスキになる

今,守るべき,つなぐべきこころって何だろう。祭の男,宮田宣也の祭ライフと,祭哲学について。

ベルリンに神輿が上がる日

明日,ベルリンに神輿が上がる。

今日のうちに,今の気持ちを書いておこうと思う。

思えば,まさか海外で神輿が上がるなんて思っても見なかった。

神輿が海を越えた,2年前。

南フランスで神輿を上げた。

今,僕はベルリンにいる。

じいさんの神輿と共に。

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僕がこんなにも神輿に入れ込んだのは,なぜだろう。

ただの「祭り好き」じゃない,それ以上の激動がある。

多分,僕を突き動かしたのは同世代や,下の世代の

「日本が嫌い」という言葉だ。

自分の故郷を愛せない,誇りを持てない。

それはとても悲しいことだ。

そしてお祭りも無くなろうとしている。

神社やお寺も,だんだんと減っていくだろう。

悔しかった。

僕は日本のこころを継承するために生涯を捧げた人を知っている。

それは僕のじいさんだ。

じいさんが神輿にかけた人生を,僕は最高にかっこいいと思う。

日本が嫌い,日本がダサいなんて絶対に言えない。

だけど,そう感じてしまう気持ちもわかってしまう。

今,僕たちが行動しなければ,日本の文化や,日本のこころはすれっからしになってしまうかもしれない。

祭りは,一人では出来ないのだから。

わかる人だけ,わかればいい,のでは無い。

僕の故郷の祭りも,じいさんが亡くなったことで一度は無くなりそうになった。

日本は,こんなにも素晴らしくて,日本人は,こんなにもかっこいい。

だから,もう一度,見直して欲しい。

故郷の姿を,故郷の祭りを。

僕は神輿のかっこよさを,じいさんのかっこよさを生涯かけて伝えたい。

今,無くしてしまったら,命がけでつないできたたくさんの想いを不意にしてしまう。

お祭りが,ずっと続いて行きますように。

そして,次の世代にもキラキラ輝く一日をずっとずっと届けられますように。

ベルリンで神輿が上がります。