「祭の男」宮田宣也のブログ/明日がもっとスキになる

今,守るべき,つなぐべきこころって何だろう。祭の男,宮田宣也の祭ライフと,祭哲学について。

【MIKOSHIGUY宮田宣也youtube配信開始のお知らせ】お神輿やお祭りの魅力を発信します/リトアニアへ行ってきました!

MIKOSHI神輿GUY宮田宣也、youtubeを開始!

www.youtube.com

 映画の上映に合わせて、youtubeの配信を開始しました。

映画には収まりきらなかったエピソードや、裏話など映画にまつわる話だけでなく、祭の魅力や今まで神輿に触れてきて感じ、考えたことなど発信していこうと思います。

また、僕の活動はヨーロッパも増えて来ており、現地の方々もお神輿に興味を持ってくれています。

そういった仲間たちにも伝わるように、英語字幕をつけています。

神輿の魅力が世界中に広まって、もっと評価されるようになれば今まであまり祭の文化に触れることの無かった若い世代が日本の素晴らしさに気づいてくれると良いと思っています。

リトアニア神輿渡御

先日リトアニアへ行ってきました!

 

リトアニア、カウナスの大学では一週間に渡りAsian weekが行われており、この一週間は学生や周辺の高校生、市民のみなさんで賑わいます。

今回は盆踊りのワークショップとリトアニアに2年前寄贈された子供神輿の運行を依頼され、行ってきました。

しかしどこへ行ってもなんでリトアニアでお神輿?

と聞かれるため、みんな興味を持ってくれていることに気付きました。

確かに、僕の中では文脈はできているし、聞かれればきちんと答えることが出来ます。

 

しかし、実は直接話せなかったり、そのきっかけを知らないで通り過ぎてしまう人もたくさんいるのではないかと気付きました。

 

そういう人にとっては、お神輿を見ても、単純にエキゾチックな文化発表で終わってしまうかもしれないと危惧しました。

調べてもわからない

リトアニアと神輿の関係性について調べても何もわからなければ、結局意味不明です。

なので、youtubeというオンラインの窓口から背景を説明できるようにしたらいいのではないかと考えました。

動画でも語っていますが、リトアニアには杉原千畝さんという伝説の日本人外交官がいました。

「東洋のシンドラー」と呼ばれ、「命のビザ」を発行し続けたその人です。

今回訪れたカウナスはまさに杉原千畝の地。

カウナス駅を降りるとすぐ、日本語で杉原千畝の説明文が書かれています。

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カウナス駅を降りると、日本語で書かれた杉原千畝さんのプレートが。

こんなにも遠い地で、こんなにも受け入れられている日本人がいること。

そして僕はそれを歴史の教科書でしか学ばなかったし、きっと多くの日本人がそうであると思いました。

1940年から今まで、そうやって大切にされ続けた先人がいることで、僕はより一層日本人であることに誇りを持つことが出来ました。

そんな文脈もある一方で、リトアニアには大切な友達がいます。

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10年前、春日神社のお神輿を担ぎにきてくれたミルダ。

10年前筑波大学で共に時を過ごしたリトアニア人。

彼女は結婚して日本大使館に勤め、文化担当となっています。

実は彼女は10年前僕の故郷横浜春日神社のお神輿を担ぎにきてくれました。

そこで生前の祖父にも会っているのです。

彼女が大使館内でお神輿を上げたいと思ってくれている。

もし、フランスにある祖父の作った神輿がリトアニアにきて、彼女に再会することが出来たら。

お神輿が紡ぐ素敵な物語は遠いリトアニアでも始まっていたのです。