神奈川県の湘南地域のお神輿で歌われる"湘南甚句"の歌詞を練習用の映像と音声付きで紹介します！今回は前回の記事に加え，さらに10曲を追加しています。
湘南甚句歌詞（10曲）
甚句11. 「年の初めの新緑の」（花づくし）
せぇー サアサ皆様 担ごうじゃないか
年の初めの新緑の
松を楽しむ正月や
二月に咲いたる梅の花
三月盛りの八重桜
四月上より下がり藤
五月の梅雨に咲く花は
菖蒲名代に杜若
六月牡丹に蝶が舞う
七月野原に咲く萩に
照らす八月たもと組み
心地よく見る九月菊
十月紅葉に鳴く鹿の
十一月の垂れ柳
小野道風じゃないけれど
蛙見つめりゃ切りがない
甚句12. 「今日の良き日の」（宮入甚句）
せぇー 今日のエ良き日の
春日の祭り ※それぞれの祭りで歌詞を変えてください
ご当地神社氏子の皆様よ
色々お世話になりました
ご見物なる皆様と
熱い思いを背に受けて
町内清めて宮入の
いまの時となりまする
まだまだ肩を入れたいが
もはや時間と相成れば
お友達やら皆様と
やがてお別れせにゃならぬ
お名残り惜しいはそうらえど
またのご縁の合う日まで
皆々様のご多幸と
春日神社のご繁栄 ※それぞれの祭りで歌詞を変えてください
世界各地の平穏を ※状況によって歌詞を変えてください
あげて
お祈りエ
いたします(よいよい)
甚句13. シャネル カルティエ ルイヴィトン
せえー 俺ら港区 麻布の生まれ
シャネル カルティエ ルイヴィトン
転がす車はメルセデス
袖を通すはヴェルサーチ
左の手首にゃブルガリで
銀座のクラブをハシゴして
帰る 寝床はよ 森ビルと
甚句14. 「竹になりたや」
せえー 竹に成りたや 破竹の竹に
先はヱビスの釣り竿で
中はおさんの火吹き竹
元は当世流行の尺八で
尺八はちぎと申すには
吉原姉さんじゃないけれど
思わぬところに穴をあけ
五本の指に唾つけて
穴の周りをくるりくるりと
くるりくるりと
くるりくるりと ※何回やっても良いです
くるりくるりと撫でまわし
果ては 夫婦にエ なるわいな
甚句15. 「どんぐりころころ」（タンスに合わせた歌）
※神輿場では時折タンスのリズムに合わせて様々な歌を歌ったりします。
どんぐりころころ どんぶりこ
お池にはまって さあ大変
ドジョウが出て来て こんにちは
坊ちゃん一緒に 担ぎましょ
甚句16. 「赤羽根山から」
せえー 赤羽根山から 近場を見れば
西に大山一のもん
東のお方を眺めれば
相模の海に江ノ島と
はるか遠くに大島と
ひと際目立つ烏帽子岩
西の大空見てやれば
日本一の富士の山
眺め良ければ実も多い
義理と人情の厚いとこ
これが おいらのエ 故郷の村
甚句17. 「神輿担げや」
せえー 神輿担げや 相模のおのこ
三社祭か鳥越か
江戸の神輿も良いけれど
同じ神輿を担ぐなら
春日神社の大神輿 ※各地のお祭りによって変えてください
鳳の羽勇ましく
響く台輪のカンの音
神輿甚句が華添えて
担ぐ 神輿のエ 程のよさ
甚句18. 「自動車ショー歌」
せえー 俺ら車屋 一声かければ
あの娘をペットにしたくって
ニッサンするのはパッカード
骨のずいまでシボレーで
あとでひじてつクラウンさ
ジャガジャガのむのもフォドフォドに
ここらで 止めてもエ 良いコロナ
甚句19. 月光仮面（タンスに合わせた歌）
※神輿場では時折タンスのリズムに合わせて様々な歌を歌ったりします。
どこの誰かは 知らないけれど
誰もがみんな 知っている
月光仮面のおじさんは
正義の味方よ よいひとよ
疾風のように現れて
疾風のように去って行く
月光仮面は誰でしょう
甚句20. 「鍛えし腕」
せえー 俺ら茅ヶ崎 南湖の生まれ
鍛えし腕と横鉢巻で
五尺の体は赤銅色
えっさほいさの掛け声で
姥島おろか八丈も
島は 俺らのエ 稼ぎ処
