「祭の男」宮田宣也のブログ/明日がもっとスキになる

今,守るべき,つなぐべきこころって何だろう。祭の男,宮田宣也の祭ライフと,祭哲学について。

【石井真人さん三島市長戦応援!】届けるためには叫ばなければいけない。必死に叫ぶ石井さんから感じたこと

岡山へ向かう途中、12/16の三島市長選挙を戦う石井真人候補の応援に行ってきました。

石井さんは、僕が学生のとき南三陸町で復興支援活動をしていた頃大変お世話になった人です。まさか市長選に出るとは!

いてもたってもいられず、応援へ行ってきました!

石井さんとの出会い

僕が南三陸町へ通っていた頃、何とか新たな仕事を作れないかと考えていました。

南三陸町はもちろん漁業で有名ですが、さらに林業がさかんです。

南三陸町の杉は美人杉と呼ばれ、珍重されていました。

僕は木を使ったプロジェクトを何か出来ないかと考え模索していた頃、辻堂にある松下政経塾を訪問する機会がありました。

石井さんはその頃、木を使った新たな製品開発、特に薄板を加工した木製のプレート、KIZARAを作るプロジェクトを進めていました。

塾長にその事を教えてもらい、すぐに会いに行った僕。

石井さんと、KIZARAを共に進めていた小池さんはすぐに賛同してくれ、南三陸町へ行くことになりました。

南三陸町へ

南三陸町には、渡部さんという方がいました。

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経木づくりの修行へ行く渡部さん。

渡部さんは当時南三陸町歌津地区、平成の森テニスコート仮設という仮設住宅にお住まいで、震災前は肉屋さんでタクシードライバーでした。

しかし、震災後は失職し、木を使って何か出来ないかと考えているということを聞き、かけつけました。

お話すると、渡部さんも受け入れてくださり一緒にプロジェクトを進めていくこととなりました。

経木という伝統産業

経木(きょうぎ)をご存じでしょうか?

松などの木を大型のカンナで削ったもので、包装材として使われていました。

たこ焼きの皿や、最近は納豆でも使われていますよね。

実はこの経木、ビニール袋の普及により一気に工場が姿を消しています。

後継者もおらず、その機械を作る会社も今はもうありません。

昨今のエコブームにより経木が見直されてきたものの、生産者は減る一方。

なんとかこれを南三陸町で出来ないか、と活動を始め、ちょうど石井さんの地元三島の近く、島田の経木屋さんがやめてしまうという話を聞き、機械を移設することになったのです。

石井さんが市長選に!

そんな石井さんが三島市の市長選に出馬するというではありませんか!

僕はこれは応援に行かなければと三島へと向かいました。

しかし市長に立候補した石井さんに直接連絡してもご迷惑かと思い,選挙戦最後の日,ラストラン!と書かれたスケジュール表を頼りにとりあえず三島駅へ向かうことにしました。

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石井まさとラストラン!

三島は初めて訪れましたが思ったよりもお店が多く,とても賑わっている印象です。

個人の飲食店も夜になると周りの地域からもお酒を飲みに来るそうです。

少し早く着いたのでまずは伊豆国一宮,三嶋大社にご挨拶。

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三嶋大社拝殿です。

源頼朝ゆかりの神社は,その本殿が重要文化財にも指定されており,大変立派です。

拝殿を見て右手には大きなモクセイの木。天然記念物にもなっているそうです。

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天然記念物のモクセイ。

ご縁を頂き,感謝の気持ちを述べました。

石井さん発見!

神社へのご挨拶を済ませると,三島駅へ。

三島の街中には小さな小川が流れていて,とても水が綺麗です。

川沿いを散歩しながら駅へ向かっていると,選挙活動のボランティアの方々もちらほら。

いよいよ,最後の演説へ向け,町は動いているようです。

と,なにやら向こうの方に赤いジャンパーを着て自転車を押すタスキをかけた人が・・・。

まさかと思って近づくと,タスキには「石井まさと」と書いてあります。

どうやら本人・・・笑

ひとりで自転車を押して歩いているとは思わなかったので,内心驚いていましたが

「石井さん!お久しぶりです!」

と声をかけると少し疲れた様子の石井さんの懐かしい顔。

数年ぶりの再会でしたが,SNSで何かと様子を見ていたので不思議とそんなに会ってないようには感じなかった。

すごく普通に接してくれる石井さん。

一週間駆け抜けてきた疲労もあるのでしょうが,ひとりひとりに声をかけている様子はとても頼もしく思いました。

あまり選挙活動には馴染みがなかったですが,こうやってよく知っている人の本当に一生懸命な姿には心打たれます。

演説開始!

駅に到着するとそこにはすでにたくさんのスタッフが。

いよいよ駅前での最後の演説に,多くの観衆も集まりました。

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駅前最後の演説!

応援の方々に迎えられ,石井さんの熱いスピーチが始まります。

声を枯らしながら,僕は三島の町を,ふるさとを良くしたい!

と熱く熱く叫びます。

冷ややかに通り過ぎて行く人たちもいるし,僕も駅前の演説なんてあまり真剣に聞いていなかったけれど,あんなに一生懸命,必死になって叫んでいる大人がいるということを僕も真剣に受け止めなければと感じました。

その後,駅から三嶋大社を周り,大きな商業施設など数カ所で同じように叫んでいました。

たくさんのボランティアスタッフの方々,家族の方々に応援され,石井さんは最後まで闘っていました。

届けるためには叫ばなければいけない

大学院でMBAを取得して,松下政経塾に入り,地元に戻って商売を続け,ついに市長選に立候補した石井さん。

その情熱と行動の原点は,「ふるさとのために何かしたい」

それはものすごく大きな覚悟なのだろうと思います。

現代では海外へ行くのも簡単だし,合わない土地だと感じたら引っ越せばいい。

だけどそこに生まれ育った場所があるから,そして育ててくれた人たちがいるから,石井さんは覚悟を決めたんだと思います。

出会った頃から政治家を目指していた石井さん。

そのブレない姿勢,ふるさとの為に生きようと思いついに市長選に挑戦したその姿を僕は素直にかっこいいと感じました。

こうやって本気で生きている人たちの大きな決断が,一つ一つの「ふるさと」を守ってきたはずです。

そんな情熱と覚悟と行動によって在る今を,もっと強く認識し,さらに洗練していくことが今生きる人たちの責任なのかもしれません。