いよいよ年も暮れ,お正月が近づいてきました。
僕は毎年地元春日会の仲間と大晦日から元旦にかけて,氏神さまである春日神社にて,甘酒と御神酒を振る舞います。
また,春日神社の竹を使って作っている「縁起凧」を頒布させて頂いています。
ここで奉納頂いたお金で,春日神社のお祭り,地域行事が行われています。
「故郷の文化を,みんなで守る」
新年も手作りの縁起凧がたくさんの方のお家に届けられ,一年間見守ってくださることを願っています。
全て手作りの縁起凧
縁起凧,とは飛ばすためではなく縁起物として飾られる小さな凧です。
「上がる」ことから凧は縁起物とされています。
春日神社の縁起凧は,祖父が約40年前に作り始め,元旦に地元の「春日会」によって1000枚製作,頒布されています。
竹ひごを割く
竹ひご作りは,竹を切るところから始まります。
竹ひごに適しているのは,生育2年目の真竹。
1年目の竹はまだ身が薄く,良いひごになりません。
丸い状態から半分,また半分と割いていきます。
約2mmほどの厚さになるまで,竹割鉈と言われる両刃の鉈を使って割きます。
厚みが一定でないと,テンションをかけた時に綺麗なアールが作れないので凧が歪んでしまいます。
細心の注意を払い,一本一本割いていきます。
竹ひごは三種類必要です。
縦,横,斜めと合計5000本の竹ひごを割きます。
手で割くと一人で丸一日行っても,1000本が限界です。
また,乾燥した竹は割くことが難しいので,水分を絶やさないように水につけておいたり,濡れたふきんで包んでおきます。
また,竹を切る時期は秋。10月〜11月頃です。
暖かい時期の竹は水分を多く含んでおり,腐りやすくなってしまいます。
竹ひごを貼る
割かれた竹ひごは,塗られた和紙に貼っていきます。
一枚ずつ糊付けし,三種類の竹ひごを貼ります。
竹ひごは一本づつ曲げて偏りがないか調べます。
竹がうまく割かれていないと,結んだ時に歪みが出てしまうのです。
慎重にチェックします・・・
糸付け
のりが乾くと,次は糸をつけていきます。
糸を結んでいく際,竹ひごにテンションをかけていき凧独特のアールを出します。
糸も,上段,中段をもう一本,穴を開けて中央に結びます。
三方向から糸が来るようにして,飛ばす際に真ん中から引っ張られる構造になっているのです。
とてもシンプルですがうまく考えられています。
駒付け
最後に,駒付けです。
凧の前面に「春日神社」と焼印,押印されたヒノキの駒を取り付けます。
これがきちんと結び終わると完成です。
三方向の糸をまとめて結ぶのが意外と難しく,うまく結べないと駒がだらんとだらしなくなってしまいます。練習が必要・・・。
神社での頒布
完成した縁起凧は,毎年元旦に春日神社にて頒布されます。
31日は朝からテントを組み立てて一晩寒さに耐えれるようにビニールシートで囲みます。
真ん中で炭をつけて餅を焼いたり切ってきた竹でお燗をつけてあったまりながら寒い夜を乗り切ります。
春日神社で待ってます!
元旦は,地元春日会のメンバーで一晩中神社にて甘酒,御神酒振る舞いと凧の頒布をします。
凧はお渡しするたびに
一本「シャシャシャン シャシャシャン シャシャシャン シャン」
と気を入れます!一年の最初を元気に気持ちよく迎えましょう!
<場所 小菅ヶ谷春日神社>
< 時間 2019年1月1日0時〜17時頃まで(僕がいるのは0~2時,10時~17時)>
<甘酒,御神酒無料振る舞い,縁起凧一枚800円>
元気に拍子木叩いてますので,ぜひ遊びに来てください!