「祭の男」宮田宣也のブログ/明日がもっとスキになる

今,守るべき,つなぐべきこころって何だろう。祭の男,宮田宣也の祭ライフと,祭哲学について。

リオン'Japan Touch'当日お神輿組み立てることに・・・。しかし渡御までもうひと山ありましたとさ

さて,前日準備の日大変バタバタしていましたが何とか当日を迎えることに・・・

と言っても,「担ぎ棒が板だった事件」によりまだ全く組み立っていません。

www.miyatanobuya.com

「神輿組み立てショー」と言う名の当日準備から始まるリオン神輿。さて,午後からの渡御に間に合わせないと・・・。

当日の朝はお供え物の買い出しから

今日はお祭り本番のため,渡御の前に御霊入れの神事を行います。神様をお呼びするわけですね。

そのため,早朝からまたいつものスーパーへ買い出しに行きました。

神主のあずまくんは袴姿に雪駄で・・・。

フランスのスーパーでは,野菜はゴロゴロとカゴに入っていて自分で目方を測り,ラベルを貼らなければいけません。

しかし測る機械がフランス語しか対応していない!

何とか勘でボタンを押してみたりするものの,リンゴだけでも数種類あったりして,適当に押してるとラベルがどんどん出てきてしまいあずまくんはパニックです。

そんな異国のパニック神主を優しいフランス人がサポート。

リンゴはどれかよくわかんないけど多分これでしょ!と鮮やかにラベルを出してくれました。

今日もフランスの優しさに触れ,感謝しながら供物である野菜,塩,米,白ワインを購入しました。

会場にはたくさんの人!!

今日もタクシーで会場までつくと,前日とは違ってたくさんの人たちが開場を待っていました。

さすがリオン最大の日本イベント・・・隣にモンゴルのヤツもあった気がするけど・・・。

僕らは裏口から入り,早速お神輿の組み立てに。

昨日のフランス人の情熱のあとが,そこに佇んでいました。

早速持ち上げて馬に乗せ,組み立てに入ります。

周りは武道の紹介ブースがたくさんあって,目の前で剣道や合気道と言った硬派なものからチャンバラっぽい忍者っぽい何とも言えない集団まで,様々な演武がなされていました。

あずまくんと二人,黙々とお神輿に縄をかけます。

しかし作業しているとしょっちゅうフランス人に何これ!と声かけられます。

初めての方にとってはよくわかりませんよね。

届いていない荷物たち

そして今日も問題発生。

お神輿の担ぎ棒を結ぶ際,棒と棒を麻縄で,大きな木槌(掛矢)を使って結ぶのですが何と忘れてきたらしく,届いていません。

これが結構難問で,ロープを締め上げるにはちょいと引っ張るくらいではなかなか締まらないのです。

ジャンピエールさんに写真を見せたりして説明しますが,こんなものフランスには無いよ〜と困った顔をするばかりです。

仕方が無いので備品の中にあった強そうなビニールのロープを,バールで無理矢理締め込むことにしました。

てこの原理を使うのは同じだ!何とかなる!

と,バールでギリギリやっていると,フランス人たちが集まってきて写真を撮り始めました。

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バールでロープを締めるの図。あるものでやるしかない!

おー。日本人はこうやってロープを締めるのか。すごいなあ。

と多分言っているのでしょうが,違います。

また一つ間違った日本文化を伝えてしまいましたが,背に腹はかえられず,何とか締めることが出来ました。

為せば成る!

お神輿完成,神事を始めます

さて,お神輿も組み立てられたしあとは時間を待つばかり。

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何とか完成!発御を待ちます。

あずまくんは狩衣の用意をして,供物をお皿に並べたり,お神輿の上に乗せる板を探してきたりしています。

担ぎ手はジャンピエールさんが集めてくれるみたいなので,僕もあずま君の準備を手伝います。

そして時間になると,ジャンピエールさんやスタッフの皆さんが集まってきてくれました。

揃いのt-シャツを着た,若い子達とセキュリティのおっさんたち。

フランスは現在でも厳戒体制なので,セキュリティのおっさんは厳しい表情です。

俺らがついてるから安心してくれ!と自信満々に自己紹介して頂いたので,僕も固く握手を交わし,若手のリーダーっぽい子に段取りを説明。

これから神事を行い,少し担ぎ方などを説明して,そこからお神輿上げよう!

今神主さんを呼んでくるね!

さあ,いよいよお神輿渡御の開始です。